サマータイムレンダ3巻。回収された伏線、新たな謎について考察#

サマータイムレンダ3巻 考察

サマータイムレンダ3巻で回収された物語の伏線や新たな謎についての考察を本記事ではまとめることとした。

サマータイムレンダの2巻や3巻を片手に読み進めていただけるとこの記事もより楽しくお読みいただけること請け合いである。

また、3巻時点までのネタバレも多分に含んでいるのであなたがまだもし未読というのであればご注意願いたい。

サマータイムレンダ3巻の伏線や謎についての考察まとめ

題名のない音声ファイル

南雲先生のスマートフォンにいつの間にか追加されていた題名のない音声ファイル。途切れ途切れとなっているが、その音声の内容の途切れた部分がどんな内容か考察したので下記に示す。

「南雲先生聞こえますか?よく聞いてください。今、日都ヶ島で大変なことが起きているんです。影が出たんです。

あの子が、ハイネが復活するんです。24日の夏祭りでみんな影に殺されて、島中の全員が消されるんです。止められるのはあじろしんぺいという人だけ。

でも彼ひとりでは不可能で、私たち力を合わせる必要があるんです。

だからお願いです。日都ヶ島に来てください!しんぺいを助けてください先生の力を貸してください。

お願いです。どうか…。」

この音声ファイルの声は、女の声で高校生位と南雲先生が考察していることから、一番可能性が高いのは潮が録音した可能性である。

が、潮だとしたらどのように南雲先生のスマートフォンに音声を残したのか、ハイネという名前を何故知っているのかという謎が残ってしまう。

少なくとも3巻の冒頭部分まででは潮がハイネという単語を知っている描写はない。

ここから考察するに、この音声ファイルを残したのはもう何周かタイムリープ後の未来の潮(ウシオ)ではないか。

南雲先生について

3巻で明らかとなった事実の一つではあるが、南雲先生は「二重人格」のようなものであった。髪をほどいているときはひづる、髪をまとめているときが竜之介。

ボイスレコーダを利用して2人の人格が会話していることも同時に明らかになった。

二重人格のような状態化したのは間違いなく14年前の影による竜之介殺害事件が原因と考えられるが、その時ひづるが経験した「ある体験」という謎も増えた。

ある体験によって二重人格化したのか、竜之介が戦闘時にみせる数秒後の未来をみるような能力を手に入れたのか等、謎は深まるばかりである。

また、竜之介の殺害方法と潮の殺害方法がどちらも首を締めたものと共通している。

これは単なる偶然なのかそれとも同一の影による犯行と考えることができるのか、この辺りの情報も今後のチェックポイントとなろう。

ハイネとは?

話は少し変わるが「ハイネ」とは何なのか問題というのが3巻ではまだ解決していない。

見落としもあるかもしれないが、3巻時点まででハイネについての情報は以下のものがある。

  • 2巻末の祭りでの南雲先生が女の子をみて「ハイネ…」と呟いた
  • その呟きの前ページで菱形院長が光を見て「彼女が」と言っている
  • 前述の南雲先生のスマートフォン録音メッセージ
  • 3巻冒頭の中学時代の南雲先生が「ハイネッ‼︎‼︎」と叫んでいること
  • 「記録#006 南雲のメモ」には「影には繁殖能力があったのか。ハイネは自分の姿を変身させた」という記載

これらの情報を統合して考えるにハイネ=女の子=おかあさんという可能性が非常に高いと考えられる。

また、南雲先生は14年前にハイネと接触している可能性が高いとも考えられる。そして南雲先生の弟が死んだ原因にハイネが関わっていることも間違いないだろう。

影にも種類がある

3巻で影にはその種類があることがはっきりした。

影を生み出せる影(ミオやシオリ)はただの影よりも知性が高く、その身体能力も通常の影よりも高い。

シオリが箸を使わないシーンでのやりとり(シオリの方が知性があるとの描写)や竜之介がハンマーでの致命の一撃を加えてもシオリが死ななかったこと等がそれらの事実を裏付ける。

そして、それらの更に上位種であろう影が2巻後半、祭りで出てきた親玉(南雲先生がそう呼んだ)である。

影の親玉は誰の影か

2巻後半で出てきた影の親玉は誰の影なのかということについて考察したい。

3巻まで読んでの考察になるが、仮に3巻までの登場人物の誰かしらの影が親玉だと仮定をするならば、親玉は「雁切真砂人」の影である可能性が高い。

「雁切真砂人」の影が親玉であると考える根拠は以下の通りである。

  • 2巻での慎平達とのやりとりの中での一人称が「私」かつ慎平のことを「慎平くん」と呼んでいる。3巻の35Pで雁切真砂人は慎平のことを「慎平くん」と呼んでいる。サマータイムレンダという作品の中で慎平のことを「慎平くん」と呼ぶキャラは殆どいない。
  • 影の頭身比率が一致している(親玉影と南雲先生影の頭身比率=雁切真砂人と南雲先生の頭身比率)
  • 2巻祭りのタイミングで出てきていない主要人物は雁切真砂人のみ
  • 影の儀式会場が日都神社

これ以外にも細い理由づけはあるが、雁切真砂人の影が親玉である可能性は非常に高い。

ただ雁切真砂人の影が親玉である場合、その影はいつ生まれたのかという問題が発生する。

3巻の冒頭部分で南雲先生が雁切真砂人の影を践んで影でないことを確認する描写があるからだ。

とはいえ、7月22日の早い段階で影に本体が呑み込まれていないからと言って24日の祭りの段階で影化していないとは言えないだろう。

おわりに

全体として3巻ではいくつかの謎(主に南雲竜之介)について明らかになったが、それ以上に謎は増え、物語の核心はまだまだこの先といった感じが強まった。

今後4巻が発売されたタイミングでまた新たに考察記事をまとめる予定である。

関連記事